自分サイズの心地よいからだと暮らしをつくるレッスン
若い頃は多少のムリにも応えてくれていた私たちのからだやこころ。
けれど自分にフィットした生き方、暮らし方を望むようになったとき、
脚を引っ張るのは対処しきれずにきたさまざまな不調です。
本講座は「自分サイズの心地よいからだと暮らしをつくる」ためのレッスンです。
お薬などを日常的に使わなくても
自然のリズムとからだのしくみを活かすことで
自分でムリなく調えていけるようになることを目的としています。
それを叶えるのは古からの知恵と現代の科学の組み合わせ。
自然のリズムは太陽の運行に基づくこよみ「二十四節気 にじゅうしせっき」や気象学に、
からだのしくみは健康維持の知恵の宝庫「中医学」をベースに生理学を重ねて、
自然のリズムと調和することでムリなく調うメカニズムを学び、
ご自身の生活に取り入れられるようアレンジを加えながら実践していきます。
からだの基礎にアプローチする中医学
西洋医学では病気になってはじめて治療がはじまるのが基本ですが、
中医学は生命維持にはたらくからだの基礎にアプローチして
健康増進と不調の予防を第一とする医学です。
生まれてからいのち終えるときまで私たちを終始支えているのが
「自律神経」や「内分泌(ホルモン)」、「免疫」など、
からだが正常にはたらき、健康な状態を維持するために必要な生理機能です。
私たちが意識しなくてもいのちを安定して保てるよう常に自動調節してくれていますが、
生活習慣やストレスなどによって負荷がかかりすぎてうまく機能しなかったり、
加齢など避けられない要因によってその精密さが鈍ったりします。
中医学の養生法はいわばその基本的なはたらきにムダな負荷をかけず
備わった本来のちからを十分に発揮させてのびやかに生きる知恵です。
中医学の養生法のメリット
- 病院の検査では異常が見つからない不調にアプローチする
- 不調を起こりにくくして健康を維持しやすくなる
- 一時的な不調や病気からの快復力を高める
東洋医学の知恵を現代科学で広げる
でも、中医学の知恵を活かしてご自身を調えるために
その独特な世界観や人体観、専門用語を一から理解する必要はありません。
体調を改善したくて中医学を勉強しはじめたけれど
その独特な世界を理解しきれずに挫折したり、
枝葉のことだけ覚えて自分自身には十分に役立てられていないケースもよく見かけます。
セルフケア上手になることと中医学を習得することは完全に別のこと。
習得に膨大な時間とエネルギーを使うより
なるべく最短ルートで心地よいからだをつくり、
ご自身にとって大切なことに時間とエネルギーを使ってほしい。
そのために本講座で重視しているのが二十四節気と現代の科学です。
中医学(と日本漢方)の大本にある中国最古の医学書「黄帝内経」では
医学だけでなく、天文や気象、運気などに関する記載もあります。
つまり、この世界のしくみやそれに影響される人体について
深く理解するためにはそうした知識も必須ということ。
実際、中医学ではなぜ○○と言われているのか疑問に思うようなことも
現代科学のさまざまな分野に照らし合わせてみると
その道理は私たちでも納得できるものがあると気づいたりします。
私たちが中医学で語られていることの真意を理解し活用するために
現代のサイエンスを用いてアプローチする。
それが本講座の特徴のひとつです。
二十四節気はあなたのからだを支える柱
季節や加齢とともにゆらぎやすい私たちのからだとこころ。
それに寄り添う頼れる軸になるのが旧暦のひとつ「二十四節気」です。
季節の移ろいを半月ごとに知らせてくれるこのこよみは
実は季節に応じたからだの生理変化を体感に先んじてとらえ、
予防重視のセルフケアのペースメーカーとしてとても優秀なのです。
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また、太陽は自然界最大のエネルギー源です。
その変化を理解して活用すると
シンプルな心掛けでそのエネルギーを最大限効率良く使えるようになります。
特に、疲れやすい、冷えやすい、気分が落ちやすいなど、からだが強くない方ほど、
この視点を取り入れることで自分なりに元気に、不調少なく過ごせるようになります。
ただし、巷の二十四節気の養生法はその時期に出やすい不調について語るもので、
二十四節気のしくみを理解して活かしているとは言えません。
「自然(=太陽)と自分のちからで(=薬や施術に頼らずとも)調子が調うようにする」
漢方薬や施術の専門家には持ちにくい独自の視点を磨いてきたからこそ
お伝えできる二十四節気のセルフケアが本講座にはあります。
からだやこころはあなたの一生の基礎です。
人生で起こりうる様々なアクシデントに対処し、
生涯にわたって自分らしい暮らしを続けていくためには
安定した土台にしていくことが欠かせません。
どんなときも必ず昇っては沈む太陽によって生み出されるめぐる季節のリズムこそ、
あなたのこころとからだを支える確かな柱になります。